四十一冊目

熊の敷石 (講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)

☆☆☆★★

体の中を風が通りぬけていくそんな文体の作品。
平成12年芥川賞受賞作。

堀江敏幸という作家を知ったのは
違う部署の人がうちのフロアに来て新聞に載っている作家をひょいとみて
「この作家の作品面白いですよ。」と紹介してくれたのがきっかけでした。

調べてみると芥川賞だけでなく三島由紀夫賞川端康成文学賞、谷口潤一郎文学賞、木山淒兵賞など受賞しておられ
知っている人は知っている作家なのであろうなと思い、購入。

字が大きいすぎるような気がする事をのぞくと読んで損はない本でした。

個人的には所収されている三作品
『熊の敷石』、『砂売りが通る』、『城址にて』のうち最後の一篇がお気に入り。

『雪沼とその周辺』・『郊外へ』積読