備忘

下記、Blogをみていてあまりに納得したので
引用させていただきました。

ナリッジのコモデティ化は曲がり角
次は表現者の時代とのこと。気になる方は下記Blogエントリの前後を。

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オバマ候補に批判的な人は「彼は聞き手を高揚させるようなメッセージだけを繰り返し、具体的な実績や経歴や政策の話には全然入って行かない」ことを指摘しています。その意味でオバマ候補の演説は主に聞き手の情緒に訴えるものであると言えるでしょう。

それでは何故オバマ候補のそういう掴みどころの無い、ムード重視の演説がこれほどまでにウケるのか?、、、

これは実は結構、根の深い問題だと僕は思うのです。


先ず第一に我々の生きる現代という社会はとても複雑だし、いろいろな利害が交錯しています。すると或るひとつの「正解」というものを提示しようと一生懸命努力してもどうしても一部の人間の気に入らない、或いは彼らを疎外してしまうような政策なり意見にならざるを得ないという事です。情報ひとつを例にとっても今はインターネットがあるので情報の収集のコストはガクンと下がっています。その分、相反するさまざまな情報がワンサと集まってしまって、それを咀嚼するちからの方が情報を丹念に集めるちからより重要になってくるわけです。すると全体を俯瞰して、大掴みに形勢を判断できる人間の方がコツコツ情報を集めて加工する人間より重宝されるようになるわけです。

別の言い方をすればそれは「知的労働者(ナリッジ・ワーカー)の時代」が曲がり角に差し掛かっていることを意味すると思うのです。もっと言えば1980年頃に日本がアメリカにどんどん鉄鋼を輸出したおかげで、クリーブランドとかベツレヘムの米国の製鉄所の従業員がどんどんレイオフされた、あの光景が今、弁護士や会計士や銀行マンやITスペシャリストなどの米国の知的労働者へも波及しているということです。これはナリッジ・ワーカーのコモディタイゼーションを意味します。そしてそういう仕事は海底ケーブルを通じて今、どんどんバンガロールに転出してしまっているのです。

日本の皆さんは多分知らないと思いますけど、つい先日までハリウッドの脚本家組合はストライキを敢行していました。『デスパレット・ハウスワイフ』などのテレビ・ドラマを制作している、創造的な仕事をしている筈の人達ですら、自動車工場の工員さんや鉄鋼メーカーの作業員さんと同じノリでピケを張っている光景、、、これには僕も深く考えさせられました。

その流れで言えば、例えば日本で今話題になっている「ハケン」さんですか?、これなんかもホワイトカラーの仕事のコモディタイゼーションのひとつの証のような気がするわけです。

そろそろ主役を降りたら?ベービー・ブーマー ?
http://www.doblog.com/weblog/myblog/31550/2620537#2620537