十八冊目『反転―闇社会の守護神と呼ばれて』

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

反転―闇社会の守護神と呼ばれて

★★★★★

検事を辞め、弁護士へ転進。アウトローな稼業の弁護も受け持った著者の自叙伝。

昔から、アウトロー関係の弁護士はとてつもなく有能と聞いていたが
この方もたたき上げの特捜上がり。ただ、検事として仕事をしていくには
いささか人情味がありすぎたようです。狂奔した時代を駆け抜けた
闇社会の守護神。この本を上梓したことは、私怨か社会への警句か
それとも世論を味方につけるためか…。どんな理由があろうとも
ただ、この本を出してくれた著者と幻冬舎には感謝の言葉しかみつからない。

弁護士を辞めても自分を信じる道を生きて欲しいと応援したくなるような
自叙伝でした。